新型コロナウイルスのパンデミックで導入された検疫措置のため、符氏は長い間中国本土から香港に戻ることができなかった。強盗は符氏の不在を利用して香港のアパートから貴重なコレクションを全て持ち出した。
符氏は香港に戻った後、毛主席語録を手にした人々とともに描かれた中国の地図に「全国の山河は赤一色(全国山河一片紅)」との標語が記された1968年製の切手の他、貴重な切手が5枚盗まれたことに気がついたという。この切手は2018年にオークションで1380万元に(約2億1260万円)で落札され、世界で最も高価な切手の一つとなった。
また切手の他に、20億香港ドル(約276億7900万円)相当の高さ2メートルに及ぶ毛沢東の書道作品も盗まれたという。