金星で確認されたホスフィン、火星では検出されず

欧州宇宙機関の火星周遊探査機「TGO(トレース・ガス・オービター、Trace Gas Orbiter)」に搭載されたロシア製分光計は、火星大気中にホスフィン(リン化水素)を検出することはできなかった。宇宙研究機関が公式サイトで報告している。
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サイトの報告では、デバイスのスペクトル分解能は非常に高く、ホスフィンが低濃度でも記録することができるとされているが、今回の検出にはいたらなかった。

分光計「MIR」はTGOに搭載された分光計3台のうち1台。その課題は火星大気中の微小成分、特にバイオマーカーとして有望なメタンを探索することにある。

同サイトによると、メタンは惑星上に生命の存続を証明するものとして有効と考えられている。火星大気中のメタンは微量で1兆分の5粒子以下とされている。

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