アカチエワの独壇場
ロシア杯で金メダルをさらったのもまたトゥトベリーゼ氏の教え子のアンナ・シェルバコワで、本大会では見事な4回転フリップを決め、ショートプログラムで82.13点という自己最高記録を樹立した。
この勝利はロシア選手権2冠のシェルバコワにとっては予期せぬものではなかった。シェルバコワはフリースケーティングで164.27点をマークし、総合で246.40点を獲得した。
一方でジュニアのソフィア・アカチエワは13歳の女子選手にはあまりに高度かつ複雑なプログラムをこなし、注目を集めた。アカチエワはショートプログラムでいとも楽々とトリプルアクセル +トリプルトゥループの連続ジャンプを成功させ、81.14点を獲得した(シェルバコワとの得点差はわずか1点)。アカチエワはショート、フリー230.83点をマークし、ジュニアで堂々の優勝を飾った。
アカチエワは演技の結果について、次のように語っている。「アーニャ(シェルバコワ)と争うには私はしなやかさにもう少し多く注意をさかなければなりません。アーニャの体の動きはずっといいですし、エレガントです。もっともっと練習しなければ。」
新たな教え子
大会でサプライズとなったのはトゥトベリーゼ・チームのドゥダコフ、グレイヘンガウス両氏が何の前触れもなくマリ共和国代表のダリア・サドコワ(12 )をリンクに出したことだった。しかも最初のうちは電光掲示板にはコーチ名が表示されなかったところを見ると、サドコワはトゥトベリーゼ・チームの練習場である「フルスタリナヤ」へ所属替えの最中なのだろう。残念なことにサドコワは公式的な大会へ初出場とあって緊張し転倒。結果は総合点168.11点で7位を占めた。
ロシア杯は5段階方式。そのうちモスクワでの開催は2回(1回が10月10日-13日)、シズラニ(終了)、ソチ、カザン、そしてファイナルは年を越して2021年だが、正確な期日はまだ決まっていない。
ロシア杯のフォーマットはほぼグランプリシリーズに類似しており、総合点で個人男女がそれぞれ12人、ペア組、アイスダンス10組に絞られ、ファイナル出場権が決まる。