むごい統計結果
日本の内閣府の2015年の統計によれば、配偶者から暴力を受けた女性は日本人家庭の4分の1にも上っている。
世界保健機関(WHO)が2001-2003年に横浜在住の18-49歳の女性を対象に行った調査では肉体的ないし性的暴力(またはその両方)を受けたという女性は15%に上った。本来であれば日本の状況は改善に向かっていいはずだが、実情は逆に負の記録を更新し続けている。
2020年が終了していない今、その完全な統計はまだ出せないものの、国連は春の段階ですでに世界で家庭内暴力の件数が増加しているとして、これに警鐘を鳴らしていた。状況がこんなにも深刻であるならば、なぜこれだけ長い間、何の変化も起きていないのだろうか?
どうして逃げなかったんだろう?
スプートニク:ご自分のコミックでジェンダーの不平等や家庭内暴力の問題を取り上げたのはなぜですか?
エリータイラーさん: 家庭内暴力の問題を取り上げたのは、Self reflection(自己反省)みたいなものだったと思います。アメリカの実家へ戻った時、わたしの中でいろんな感情があって、それをどこにも発散できなくて、とても苦しかったのを覚えています。
両親にも、当時の気持ちを理解してもらえず、とても辛かったので、アメリカに戻って来た一年はずっとノートにわーっと漫画を描いていて、現実から逃げていました。その一つが、現在描いている自分が受けたDVの話でした。
インスタグラムに載せたのは、同じ話を何度か書きなおしていて、わたしのDVは彼のパートナーに対する無関心さと、ジェンダーに関するものだっのではないかと思うようになったからです。