デア・シュピーゲルによると、この訪問は超極秘だったという。メルケル首相とナワリヌイ氏の会話の詳細は伝えられていない。
デア・シュピーゲルは、この「ジェスチャー」でメルケル氏は「ドイツ政府とアレクセイ・ナワリヌイ氏の連帯」を強調したと指摘している。
同誌は「ナワリヌイ氏への密かな訪問は(メルケル)首相がナワリヌイ氏にどれほど献身的であり、事件を放っておくつもりがないことを示すさらなる兆候だ」と報じている。
ナワリヌイ氏はツイッターでデア・ シュピーゲルの報道についてコメントし、 メルケル首相がシャリテ大学病院に見舞いに訪れたことを認めた。
ナワリヌイ氏は「面会はしたが、それを『密かな』(面会) と呼ぶべきではない。むしろ、 プライベートな面会であり家族との会話だ。 メルケル首相が病院に見舞いに訪れてくれたことに非常に感謝して いる」と伝えた。
アレクセイ・ナワリヌイ氏の入院
8月2日、オムスクでロシア野党指導者のアレクセイ・ナワリヌイ氏が病院に搬送された。同氏は移動中の機内で体調急変。病院では意識不明の状態で人工呼吸器につながれていた。その後、航空機で独シャリテー・ベルリン医科大学に移送された。
ドイツ側は、ナワリヌイ氏の中毒は神経剤「ノビチョク」によるものと主張。一方、ロシアの医師はナワリヌイ氏の体内に毒物を確認できなかった。ドイツは主張の証拠をモスクワに提供しておらず、加えて中毒にはロシア当局が関与していると非難している。
9月22日、ナワリヌイ氏は退院した。