韓国の聯合ニュースは同国の野党「国民の力」の代表者を引用し「国防省は、北朝鮮が(韓国人男性の)遺体に可燃性物質をかけて燃やすよう指示したことを情報機関の職員を通じて確認することができた」と報じた。
一方、北朝鮮は、同国軍は韓国人男性が北朝鮮海域で乗っていた浮遊物は焼却したが、遺体は見つからなかったと主張している。
「国民の力」の代表者は男性の遺体が焼却されたという情報について「これは韓国国防省が独自に出した結論ではない。これは韓国国防省が情報機関から確かに得たものだ」と述べた。
韓国海洋警察庁は、韓国人男性は意図的に北朝鮮に越境しようとしていたとの確信を示している。
韓国の専門家らは、射殺された韓国人男性について「その日の潮の流れを考慮すると、男性が意図的に泳がない限り、その場所にたどり着くことはできなかった」と主張している。
韓国は27日、射殺事件をめぐり北朝鮮側の説明と韓国軍の報告に複数の食い違いがあるため、合同調査を実施するよう北朝鮮側に要請した。
韓国大統領府は25日、南北境界水域付近で行方不明となっていた韓国海洋水産省の漁業指導管理団に所属する男性(47)が北朝鮮軍に射殺された事件で、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が正式に謝罪したと発表した。