ペスコフ報道官は「我々は全ての諸国に、特にトルコのような我々のパートナー国に対し、対立当事者が停戦し、この長きにわたる紛争を政治的外交的手段によって和平の調整に戻すよう納得させるため、あらゆる手を尽くすことを呼び掛ける」と述べた。
これより前、アルメニア政権はトルコがカラバフ紛争地帯の戦闘行動に直接介入を行い、アゼルバイジャンにシリアからの外国人傭兵を送り込んでいると非難する声明を表していた。
アルメニア、アゼルバイジャンの間でナゴルノ・カラバフ紛争が再発したことに関しては、日本、フランス、ロシアをはじめとする一連の諸国がすでに憂慮を示している。そうした一方でトルコのエルドアン大統領は、アゼルバイジャンが求めるあらゆる支援にトルコは応えると全面的な支持を表し、「アルメニアによるアゼルバイジャンの土地占領の時代は終わった」とする声明を表していた。
ナゴルノ・カラバフ紛争が激化
アゼルバイジャン国防省は9月27日、アルメニア軍がナゴルノ・カラバフ共和国の境界ラインに広がる集落に発砲したと発表した。
攻撃を受けたアゼルバイジャン軍は報復としてナゴルノ・カラバフ共和国に空爆とミサイル攻撃を行い、武器庫などの軍事施設を破壊。これにより双方に民間人を含む犠牲者が出た。
現在、ナゴルノ・カラバフでは戒厳令が敷かれている。アルメニアも戒厳令と総動員令を発令した。