すべては8月半ばから始まった。5匹のオウムはそろって動物園に連れて来られた。入園後、まもなくオウムが罵詈雑言をしゃべることが発覚。これを耳にした飼育係たちは思わず大笑いしたが、オウムのほうは相手に感動を与えたと勘違いし、より一層雑言に励むようになってしまった。
オウムたちは人間の助けも借りずにせっせと「研鑽」に励んだ。動物園のニコルス園長がLinkolnshire Live に語ったところによれば、オウムたちは罵倒し、それにうけて笑うことを習得したのだ。「1匹が罵倒するでしょう。するともう1匹が笑いだすんですよ。こうなるともう、老人労働者クラブそっくり。みんなが互いに罵り合って、げらげら笑っているんですから。」
とうとう、オウムたちの一般公開の日が到来。しかし20分もたたないうちに来園者相手にオウムの毒舌が回転しはじめた。ニコスル園長は、オウムが誰かを侮蔑することはなかったものの、これからのウィークエンドで子どもらが来園した時に、これはとてもじゃないが、聞かせられないと飼育員らが判断したという。
最終的にはオウムたちは来園者には公開されないゲージに戻された。将来はオウムらは園内の数か所に分けて移される。罵倒するにしても一斉に声を合わせて叫ばないようにとの配慮だという。
オウムは周囲の音、声を本物そっくりに習得することができる、賢い動物だ。以前、スプートニクは番犬の吠える声を覚えてしまい、犬と一緒に家を守っているオウムを紹介している。
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