航空会社の犬学班は、コロナ患者から採取した生体サンプルを感知する探知犬の訓練を始めた。
実験にはアエロフロートの他に、ロシア消費者権利監督庁、ロシア消費者権利監督庁疫学中央科学研究所、ロシア国立ウイルス学・生物工学研究センター、ピロゴフ記念国立外科医学研究所が参加している。
学者らは、生物学的サンプルの臭いが一番変化しにくいものとして、感染患者からの放射線医学的方法による採取サンプルのウィルス不活性化のパラメーターを開発した。また、コロナウイルス遺伝物質の有無を知るために、生体物質サンプルの研究にポリメラーゼ連鎖反応を起こす手法を考案し、患者からの生物学的サンプルの安全性を確認した。
2020年5月にはフランスで、集団に交じったコロナ患者を探知する能力が犬にあるかどうかを解明する準備がなされた。
9月中旬、ヘルシンキ空港で16匹の探知犬の部隊が試験を開始した。乗客に顔や首の周りをガーゼナプキンで拭いてもらい、その後ナプキンを犬に嗅がせる。探知犬が何らかの方法でウィルスに反応した場合、乗客は検査を受けるよう求められる。
フランスやフィンランドのほか、アラブ首長国連邦やサウジアラビア、豪州、ブラジル、チリでも同様の取り組みが始められている。
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