プロジェクトを率いるマルコ・ミニオリ氏の話では、複数の銀河は天の川までの距離の300倍ほど離れた場所に広がっているガスが視界を防ぎ、「宇宙のクモの巣の中でもみくちゃ状態」になって発見された。
太陽の10億倍の超大質量ブラックホールを囲む「クモの巣」から出る光が、今、地球に到達したのだが、その光は、宇宙がわずか9億歳だった時、つまりビックバーンの起きたすぐ後に発せられていた。
超大質量ブラックホールの中の6つの銀河はチリのヨーロッパ南天天文台の超大型望遠鏡VLTが発見した。この発見は最新の望遠鏡が最大限の可能性を発揮した結果、得られたもの。しかもこれらの銀河は一番光度が高かった。ただし今までに発見されたのは氷山の一角で、実際にははるかに多い銀河が隠されている可能性がある。