国際原油価格は、米国の実業界の活性度を示す統計で芳しくない数値が出た後、目立って下落し始めた。
10月1日、ブレント原油は1バレル39ドル95セントまで下落し、日本時間10月2日午前0時24分には40ドル06セントまで回復している。
米国経済の統計が芳しくない数値を示していることから、コロナの打撃から回復しきれていない上に第2波が到来した場合、さらなる後退の恐れを孕む世界経済に対する投資家の危機感は強まっている。
原油価格の下落
原油価格は3月頭に崩壊。 その原因となったのはコロナウイルス蔓延による世界危機、そしてOPECプラスの減産交渉の決裂だった。新たな協調減産には23 ヶ国が同意し、4月12日、合意締結の運びとなった。
新たな減産合意にこぎつけたものの、 原油価格は高い水準で安定できないでいる。専門家はこれを、 減産量が期待を下回ったこと、 市場から過剰分を取り除くことができなかったためと見ている。 依然として需要は少ないため貯蔵施設はほぼ限界状態のままだ。
石油貯蔵施設の限界は深刻で、WTI原油先物価格は大下落、一時マイナス価格となった。
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