エルドアン大統領、「アルメニアは占領地から撤退すべき」

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、北大西洋条約機構(NATO)のイェンス・ストルテンベルグ事務総長と会談した中で、ナゴルノ・カラバフ紛争について言及し、アルメニアは占領しているアゼルバイジャン領から出て行くべきだと述べた。トルコ大統領府が明らかにした。
この記事をSputnikで読む

エルドアン大統領とストルテンベルグ事務総長との会談は、東地中海の海底資源の探査を原因とするトルコとギリシアの関係悪化とナゴルノ・カラバフでの軍事紛争を理由に、トルコのアンカラで実施された。5日、ストルテンベルグ事務総長は、メヴリュット・チャヴシュオール外相とともに共同記者会見を開き、軍事衝突の即時停止と協議の開始を支持する立場を明らかにした。

トルコ大統領府が伝えたところによると、エルドアン大統領は、国連安全保障理事会および欧州安全保障協力機構(OSCE)の決定は、アルメニアに対し、即刻、完全かつ無条件に、占領しているアゼルバイジャン領から撤退するよう呼びかけるものだと指摘している。

アゼルバイジャンがさらに領土を奪還 ナゴルノ・カラバフ共和国側は全面戦争も辞さず
ナゴルノ・カラバフ共和国でも9月27日に戒厳令が敷かれた。アゼルバイジャンとアルメニアはナゴルノ・カラバフへの発砲で非難し合っている。

アゼルバイジャン国防省は27日、アルメニア軍がナゴルノ・カラバフの接触ラインの集落に発砲したと発表した。同国防省によると、民間人の死者が出たという。一方、アルメニア国防省によると、ナゴルノ・カラバフはアゼルバイジャンによる「空爆とミサイル攻撃を受け」、アルメニア軍がアゼルバイジャンの軍用ヘリコプター2機とドローン3機を撃墜したという。

ナゴルノ・カラバフ紛争

紛争はナゴルノ・カラバフ自治州がアゼルバイジャン・ソビエト社会主義共和国からの離脱を宣言した1988年2月に始まった。1992年から1994年の武力衝突でアゼルバイジャンはナゴルノ・カラバフ及び隣接する7つの地域の支配権を失った。

アゼルバイジャンは領土保全を主張しているが、未承認国家ナゴルノ・カラバフは交渉当事者ではないためアルメニアがナゴルノ・カラバフの利益を擁護している。

関連記事

コメント