IT・科学

抗生物質の頻繁な利用が新たな世界的伝染病の脅威につながる=研究者

米国の研究者らが、スーパーバクテリアの拡大に関連する新たな世界的脅威を警告した。このバクテリアは人類の過度な使用から抗生物質に対する耐久性を備えている。「サイエンス・アラート」が報じた。
この記事をSputnikで読む

毎年、世界中で70万人が特に耐久性の強いバクテリア種の犠牲となっていると指摘されている。世界保健機関(WHO)は、すでに2050年までに有害な微生物の感染者数が1000万人を超えるおそれがあると指摘する。

抗生物質を使わずに細菌に打ち勝つことが可能=ロシアの研究者
専門家らは、畜産を含め、とても頻繁に抗生物質が使用されることから、淋病や結核、サルモネラを含む多くの細菌性の感染症が複雑化し、時には治療ができない場合が生じていると強調する。

米国サンディエゴのカリフォルニア大学医学部のステファニー・ストラディ教授は、新型コロナのパンデミックと抗生物質の無制御な摂取を背景に、世界は急速に新たな病原性生物の攻撃に直面するおそれがあると指摘する。

同教授は、世界的規模で急速に広まった新型コロナウイルスとは異なり、スーパーバクテリアの危機はようやく緊張が高まってきている段階だと強調し、「これはすでにパンデミックと言える」と述べた。

関連ニュース

コメント