トゥトベリーゼの教え子、カミーラ・ワリエワ選手はまだジュニア年齢だがシニア大会で順調なスタートを切っている。技術面でジュニアでは敵なしのため、特例の形でシニア参加が許された。SPの出来を見る限り、その判断は正しかったようだ。85.10点をマークし首位に躍り出た。アリョーナ・コストルナヤ選手(17)が持つ世界最高得点には僅か0.35点及ばなかった。ワリエワ選手は3回転フリップ、2回転半、3回転ルッツ⁻3回転トゥループをクリーンに決めた。
SP2位には同じくトゥトベリーゼ組のダリア・ウサチョワ選手が80.39点で入った。
ワリエワ選手にとって今大会の最大のライバルはトルソワ選手だろう。トルソワ選手はコーチを変更して今シーズンに臨んでいる。得意の4回転ジャンプはフリーでは使えるものの、女子のSPでは禁止技。そのためSPで許される最高級難度の3回転半に勝負をかけている。3回転半はトゥトベリーゼ氏に師事していた昨年にマスターしているが、昨年の公式戦では一度も成功できなかった。今大会でもステップアウトとなり、得点は75.77点。ワリエワ選手とは10点、ウサチョワ選手にはほぼ5点の差をつけられた。
トルソワ選手の得点にコーチのエフゲニー・プルシェンコ氏は不満を表し、インスタグラムに「サーシャ、よくやった。今日やり切った。一歩前進し、最後まで闘った!明日は新しい1日が始まり新しい試合が始まる!頑張ろう!今日の得点についてはコメントしたくない。世界のフィギュアスケート界はすべて理解してくれる!」と綴った。得点には観客も不満のようで、審判にブーイングを浴びせた。
女子フリープログラムは10月11日に行われる。
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© 写真 : Kristina Savitskaya