ノーベル経済賞 オークション理論の発明者に授与

2020年度ノーベル経済学賞は新たなオークションのフォーマットの発明に寄与した米国のポール・ミルグロム氏、ロバート・ウィルソン氏の2人へ授与されることが決まった。ノーベル賞の受賞者の発表は毎年、一番最後に経済学賞の授与者発表を持って終了する。
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ノーベル賞選考委員会は授与の理由について「オークション理論の改善とオークションの新たなフォーマットの発明に貢献したことが讃えられた」と説明し、ミルグロム、ウィルソン両氏の科学的貢献は「世界中の売り手、買い手、納税者に益をもたらした」としている。

​ノーベル経済学賞は他のノーベル賞とは異なり、正式には「ノーベル賞」の名称を冠せず、単に「経済学賞」とされている。アルフレッド・ノーベルが1895年にしたためた遺言には経済学者への授与は記載されていなかったのがその理由。この結果、70年以上の間、ノーベル賞は物理学者、化学者、作家、詩人、政治家、医療専門家に贈られてきた。

ノーベル賞は10月に発表、授与式が行われる。今年は平和賞は国連食糧計画が、文学賞は米国の女流詩人ルイーズ・グリューク氏が、化学賞はゲノムの編集手法の開発者らに、物理学賞はブラックホールの研究に、生理学・医学賞をC型肝炎ウイルスの発見者らへの授与がそれぞれ発表された。 

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