新型コロナウイルス

COVID-19の再感染はあり得る しかも重症化し、死に至るケースが確認

米医学雑誌「ランセット」に、COVID⁻19は一度感染し、回復しても再感染する恐れがあり、またその場合の容態が初期感染よりもさらに重症化する可能性があるという米国人科学者らの研究結果が発表された。オランダでは再感染した患者が治療の甲斐なく死亡したケースが報告されている。BNOニュースが報じた。
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COVID-19が再感染することが最初に確認されたのは米ネバダ州の25歳の患者の例。この患者は48日間で2種類のコロナウイルスSARS-CoV-2に感染した。患者に最初にウイルスが発見されたのは4月18日、ポリメラーゼ連鎖反応の検査の結果だったが、この男性は6月5日に不調を感じて、自分から再度病院の戸をたたいた。2度目の感染は初期感染より重症化し、入院し、酸素マスクの着用を余儀なくされた。

新型コロナの再感染は極めてまれ=世界保健機関
患者は幸いなことに再感染からも完治することができた。治療終了後、患者の鼻咽頭からの粘液が2度検査されたが、いずれの結果も陰性だった。

米国の研究者らはこの他にベルギー、オランダ、香港、エクアドルで同よに再感染が確認された4つのケースを列挙している。10月12日、オランダからはとうとう再感染の死亡例が発表された。オランダの89歳の女性患者がCOVID-19の再感染により死亡した。この患者は稀な形態の白血病の治療も並行して受けていた。コロナウイルスの再感染では死亡が確認された初のケースとなった。

こうした例から研究者らは、コロナウイルスに一度感染すれば強い免疫が出来上がるという説に疑問を呈し、コロナウイルスから身を守る唯一の手段は有効なワクチンの接種のみであり、これには新たなデータを組み入れた開発が必要と唱えている。


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