またラブロフ外相は、EU加盟国を注視し、その評価に慎重になることをやめるようロシアに要請した。この点に関して同外相は、国際討論クラブ「ヴァルダイ」での報告「多様な世界のユートピア:歴史はどう続いていくか」のプレゼンテーションの際に表明した。
特にラブロフ外相は、EUはアレクセイ・ナワリヌィ氏の事件で不適切な行動をとっていると指摘した。
前日、フィンランドのペッカ・ハーヴィス外相は、EUの外相らは、アレクセイ・ナワリヌィ氏をめぐる状況から対ロシア制裁で「政治的合意」に達したことを明らかにした。
アレクセイ・ナワリヌィ氏の入院
8月2日、オムスクでロシア野党指導者のアレクセイ・ナワリヌィ氏が病院に搬送された。同氏は移動中の機内で体調急変。病院では意識不明の状態で人工呼吸器につながれていた。その後、航空機で独シャリテー・ベルリン医科大学付属病院に移送された。
ドイツ側は、ナワリヌィ氏の中毒は神経剤「ノビチョク」によるものと主張。一方、ロシアの医師はナワリヌィ氏の体内に毒物を確認できなかった。ドイツは主張の証拠をモスクワに提供しておらず、加えて中毒にはロシア当局が関与していると非難している。
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