これからの30年で仮想通貨は法定通貨に勝つ

モーガン・クリーク・キャピタルマネージメントの創設者マーク・ユスコ氏は、これからの30年で仮想通貨によって法廷紙幣は隅に追いやられるという予測を明らかにした。ユスコ氏はYouTubeの「Dash Dinheiro Digital」チャンネルからの取材に、仮想通貨の人気は日増しに高まっており、逆に法定通貨の価値は下がっていると指摘した上で、それでもこれがビットコインの人気の理由ではないと断り、ユーザーがビットコインを選ぶ理由は他にあると語っている。
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ユスコ氏は、初期の仮想通貨は決済システムとして使うにはトランザクションの速度が遅く、利便性は低かったと語る。この意味ではVISAの方が迅速に機能するので格段に有利だった。ただし安全性では仮想通貨に軍配が上がる。VISAはハッカーのサイバー攻撃を何度も受けているが、ビットコインは過去10年間で一度もハッッキングされていない。

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ユスコ氏はこの理論については、2020年2月、国際市場がコロナウイルス感染の第1波による乱流に飲み込まれていた時期にCNBCテレビからの取材に初めて語っていた。ユスコ氏は、市場が乱流状態にある時、大国が法定通貨「市場の失敗」を犯さないためには仮想通貨の力が要ると述べていた。

ユスコ氏は、ビットコインやその他の仮想資産の発行量は制限があるものの、各国の通貨の状況はそれとは逆で、発行枚数は中央銀行の思い通りに拡大されうると指摘する。これが引き起こすのは貨幣備蓄の減価だ。

ユスコ氏は、仮想通貨は銀行システムの敵ではないと指摘している。逆に米国政府が行う量的金融緩和政策は大企業を破綻から守るだけで、経済支援のために拠出された資金は一般市民には届かない。ユスコ氏はこれでは福祉拡大にはつながらず、イノベーションの発展にも寄与しないと強調している。

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