ロシア、ナワリヌイ氏の事件巡るEUの制裁は違法

ロシアは、同国の野党政治家アレクセイ・ナワリヌイ氏の事件を巡る欧州連合(EU)の制裁を一方的な違法行為とみなしている。ロシアのウラジーミル・チジョフEU常任代表がロシアの記者団に発表した。
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チジョフ氏は、世界には制裁を発動する権限が与えられている機関は1つしかなく、それは国連安全保障理事会だとし、今回の制裁は過去のすべての制裁と同じように違法だと指摘した。

EUはナワリヌイ氏の事件を巡りロシアの6個人と1研究所に制裁を発動し、EU領域への渡航などを禁止した。

アレクセイ・ナワリヌィ氏の入院

8月2日、オムスクでロシア野党指導者のアレクセイ・ナワリヌィ氏が病院に搬送された。同氏は移動中の機内で体調急変。病院では意識不明の状態で人工呼吸器につながれていた。その後、航空機で独シャリテー・ベルリン医科大学に移送された。

ドイツ側は、ナワリヌィ氏の中毒は神経剤「ノビチョク」によるものと主張。一方、ロシアの医師はナワリヌィ氏の体内に毒物を確認できなかった。ドイツは主張の証拠をモスクワに提供しておらず、加えて中毒にはロシア当局が関与していると非難している。ナワリヌイ氏は9月22日に退院した。

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