調査によると、乗客がマスクを着用している場合、満席であっても人間の呼吸部の空気微粒子のうち伝染するのは平均わずか0.003%だという。国防省とユナイテッドエアラインズ社は半年以上にわたり300件のダミーテストを行った。ABCニュースが調査結果をもとに報じた。
ダミーには咳を再現するエアロゾル発生器を装着。各テストで1億8千万の微粒子が放出され、これは機内で数千回咳をした場合の発生量に相当する。調査チームは機内における微粒子の移動状況を調べた。またテストはマスク着用、マスクなしの両方で行われた。
実験の結果、機内の高速空気循環とろ過システムにより微粒子の約99.99%が6分以内にろ過されていることが分かった。
ABCニュースが伝えるところによると、国際航空運送協会(IATA)の調査では機内のCOVID-19感染リスクは雷に打たれるリスクと同じだという。IATAによると、乗客12億人のうち飛行中に感染したとみられる例はわずか44件で、かつそのうち大半はマスク着用義務がない感染拡大初期に記録されている。
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