新型コロナウイルス

コロナウイルスの弱点が見つかる

コロナウイルスのSARS-CoV-1、SARS-CoV-2、MERS-CoVは同じ弱点を持っている 可能性があり、これはこの3種類のコロナウイルスを打ち負かす薬剤の製造を可能とす る。米ジョージア州立大学生物医学研究所の学者グループの論文が、サイエンス誌に 掲載された。
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学者らは、SARS-CoV-1、SARS-CoV-2、MERS-CoVの3種類のコロナウイルスと相互作用する感染細胞によってつくられた300個以上のタンパク質を発見した。そのうちウイルス粒子数に影響を与えるのは20個だけだった。その中には、SARS-CoV-1とSARS-CoV-2が保持するコロナウイルスのOrf9b遺伝子と相互作用するタンパク質の受容体Tom70がある。

学者らは、Tom70がコロナウイルスを助けていることを発見したが、一方でTom70-Orf9b複合体は広範囲の抗ウイルス薬の薬剤標的として使用することができるという。学者らは「従来の抗ウイルス薬はしばしば変異して薬剤耐性をもたらすウイルス酵
素に作用するが、ウイルス複製に必要なタンパク質に作用することは、その回避を助ける戦略である」と指摘している。

薬剤標的とは、薬が作用する体内の分子で、治療効果を与える。

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