自然保護活動家らが米サウスカロライナ州の太平洋岸にあるウミガメの巣穴を確認したところ、珍しいウミガメの赤ちゃんを発見した。その赤ちゃんは巣穴から出てきて、砂地を這って海の中に入っていった。活動家らはこの赤ちゃんの珍しい体色に注目し、フェイスブックでそのカメの写真を公開した。
この写真が、生物学者らの目にとまった。研究者らは、このカメが白変種で生まれてきたと推測している。
白変種とは、動物の色素が部分的に失われた状態を指す。この白変種は、突然変異によりメラニンが合成できず、メラニンが完全に欠乏したアルビノとは異なる。白変種とアルビノの最も大きな違いは、目の色素沈着。白変種の場合、虹彩は通常の色のままだが、アルビノの虹彩には色素沈着は起こらない。
生物学者らによると、このような突然変異はカメでは非常に珍しいという。また発見地の地元当局は、このカメの赤ちゃんはカモフラージュができないため捕食者に狙われやすいと指摘し、このカメの将来に不安を感じていると述べた。
スプートニクは以前、インドネシアで非常に珍しいアルビノのサメが発見されたことを報じている。