メドベージェフ氏:国連創設75周年に寄せ「国際社会の新たな課題とグローバルな解決策について」

国連創設75周年に寄せて元ロシア連邦大統領で現ロシア安全保障会議副議長のドミートリィ・メドベージェフ氏が「国連75周年:以前からの問題、新たな課題、グローバルな解決策」と題する論文を発表した。同氏はその中で、国連の機能、世界的なパンデミックと政治的に不確実な時代に国連が直面する課題のパラダイムについて論じている。
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メドベージェフ氏は、国連に問題や危機はあるものの、国連憲章に盛り込まれたメカニズムこそが多くの意味において第三次世界大戦を防ぐ手助けとなったと指摘。国連組織は「世界が深淵を免れるために大きな役割を果たした」と強調した。

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メドベージェフ氏は論文の中で、各国は核兵器管理における信頼強化の取組みを直ちに継続し、新START(新戦略兵器削減条約)延長の問題解決を迅速に行う必要があると訴えている。国連安保理事会「5大核大国」の対面会合の開催を呼びかけ、またロシアがすでに欧州その他地域における新ミサイルシステム配備の一時中止を宣言したことをあらためて指摘した。同氏は宇宙空間についてもその軍事化に反対を示し、すべての宇宙大国に包括的禁止の合意を求めている。

国際的な情報空間が拡大し、フェイク情報やサイバー犯罪が広がる中、メドベージェフ氏は国際規模の情報・サイバーセキュリティの確保を呼びかけた。

同氏は、国連組織がこれら問題に関する国際合意のためのプラットフォームになり得ると強調。同時に、世界のいかなる問題も国際法の支配なしでは解決することは不可能であり、その源泉のひとつが国連憲章であると指摘した。

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同氏は、人類の安定的発展には多元主義と言論の自由が不十分であると指摘。公正な世界秩序、肌の色や身分に関係ない尊厳ある賃金に対して世界的な需要が高まっているという。BLM(Black Lives Matter)運動は、例えば、新型コロナ感染拡大と同じく、多くの国々で人々が見捨てられているという不平等問題を露呈した。パンデミックが引き起こした世界的な景気後退により、国々は価値観の見直しを迫られ、人々の命や健康、権利の保護を最優先に置くことを余儀なくされた。

メドベージェフ氏は「今日の諸国の主な使命は、国民一人一人に社会の完全な一員であることを感じさせ、自己実現のための平等な機会を提供すること。また人々が尊厳と明日への確信を実感することだ」と指摘。国連はまさに、未来の世代を戦争から遠ざけ、人権への確信を与え、国際法順守および生活改善を保証するために創設された、と強調している。

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