米国務省 カルロス・ゴーン氏の逃走準備を援助した2人の日本への引き渡しを承認

米国務省は、カルロス・ゴーン日産元会長が日本からレバノンへ逃走するのを援助したとされる2人の米国人ピーターおよびマイケル・テイラーの引き渡しを承認した。ロイター通信が報じた。
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国務省の決定は、ピーター・テイラーとその父マイケルの弁護士がボストンの裁判所へ要請を出したことから明らかとなった。彼らは裁判所に対し、現地時間10月29日に予定される引き渡しを猶予するよう要請した。

ゴーン氏、日本から逃亡の理由「司法制度の欠如」
9月にボストン地方裁判所は、テイラー親子の引き渡し承認した。また裁判所は、日本政府の要請にもとづきテイラー親子の引き渡し命令が発効できるよう、米国務長官にこの決定を報告することにした。


米検察によると、ゴーン被告が2019年12月に楽器ケースに隠れて日本から脱出した後、息子のアンソニー・ゴーン氏は仮想通貨交換事業者コインベースのプラットフォームを通じ、ピーター・テイラー容疑者に報酬を支払っていたという。

先にゴーン被告が自ら支払った分も含めると、テイラー親子はゴーン一家から少なくとも136万ドル(約1億4500万円)を受け取ったことになる。

検察はゴーン被告から受け取った多額の資金をもとに国外逃亡する恐れがあるとしてテイラー親子の保釈を認めてこなかった。

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