この無機ガラスは、建物の透明な壁や屋根、街灯などの建設分野や様々な領域で幅広く活用されるという。
今回開発された新しいタイプの無機ガラスは、希土類元素のイオンを多く含む多成分ガラス。研究者らによると、このタイプの無機ガラスには今後将来性が見込めるシンチレータという重要な物質が含まれているという。
シンチレータとは、放射線に励起されると発光する特性を持つ物質のこと。トムスク工科大学の研究者らによると、この物質は、放射線検出器や線量計、医療用エレクトロニクス、セキュリティシステムなど多くの分野で用いられている。
今回開発された新技術は、多成分ガラス製シンチレータを安価に、大量生産を可能にするという。
この無機ガラスが持つ潜在的な特徴は、無機単結晶の分野で主要な競争相手を追い抜くことができる。無機単結晶は、無機ガラスよりもはるかに優れているものの、製造コストが非常に高く、製造に手間がかかるという欠点がある。
トムスク工科大学の研究者らは最近、エコでクリーンな燃料の開発に成功した。この燃料は、効果の面で褐炭に引けを取らないものだという。