新型コロナウイルス

今のCOVID-19の第2波が最後ではない 仏政府付属科学評議会

新型コロナウイルス感染症を巡ってフランス政府に助言する科学評議会は、現在起きているCOVID-19の第2波はおそらく最後の流行ではなく、「複数の連続した波が冬の最後」と次の春に起きるとの見方を表した。
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「この先、何か月にもわたる非常に厳しい状況が我々を待ち受けている。」

第2波がどれほど長引くかの予想は極めて立てにくい。なぜならばそれはウイルスそのもの、その気候環境、ウイルス拡散阻止のための措置がどうとられ、どのように承認され、結果としてそれがどう影響するかに左右されるからだ。」同評議会の声明を仏フィガロ紙が引用して報じた。

これに先立ちマクロン大統領は、ロックダウン(都市封鎖)の再導入を少なくとも12月1日まで続けると宣言し、その目的は新規感染数が現在の1日4万から5万人ではなく、「5000人」レべルに達することと指摘していた。

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科学評議会も冬の終わりと来春にいくつかの連続した波が起きる恐れがあり、それは気候状態や、「検査-追跡-隔離」政策がどの程度迅速に取られ、有効性を発揮するかにかかっていると指摘している。このため各国政府は、おそらくは2021年の第2四半期に「最初のワクチン、もしくは治療法が出現」するまでは「連続した悪化の波をコントロール」する必要に迫られる。


現況からいかに脱却するか?

科学評議会は、これらの連続した波は様々な方法で制御が可能とする見解を示している。

第1に「一種のオン、オフが可能な戦略」を検討する。これはつまりウイルス拡散を抑えるための制限時期と制限緩和の時期を交互に設けること。

別の戦略は、アジアの数か国、デンマーク、フィンランド、ドイツがとったような政策を用い、ウイルスの拡散速度を新規感染者を5000人以下のレベルに抑えること。これについて科学評議会はこうした戦略について、「感染拡大がぶり返すたびに断固とした措置を迅速に導入する」ものとし、これこそが最も「経済活動の維持を保障するもの」との見解を示している。


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