郵便投票の票はまだすべての開票は済んでいない。アラスカ州の選挙管理委員会は集計には1週間がかかると発表しており、ペンシルベニア州も今週6日金曜まで長引く可能性があると警告している。ネバダ州に至っては集計作業自体を一旦停止し、一昼夜おいて再開することを決めた。
あらゆる見方から今回、投票率は過去100年で最高の値に達すると見られている。1億人以上が期日前投票を済ませた他、さらに数千万人が3日火曜に投票所に足を運んだ。
裁判沙汰まで
こうした中でトランプ氏陣営はミシガン、ペンシルバニア両州での集計作業の停止を裁判所に訴えた。トランプ陣営はこれら激戦州の複数の投票所では、集計作業の監視を行うはずの同陣営の代表者が現場に通されなかったと主張している。トランプ陣営はウィスコンシン州でも同様に集計結果をめぐって裁判に訴える構えを示している。州最高裁判所のサイトには郵便投票に関して共和党の起こした訴えが掲載された。
この他、CNNテレビはトランプ陣営の代表らがアリゾナ、ネバダの2州の裁判所に訴えを起こす構えと報じた。ジョージア州でもトランプ氏が負けた場合、集計作業のやり直しを求めて提訴を進めている。
過半数票を獲得、でも勝利には不十分
民主党推薦のバイデン候補は複数の激戦州で多少のリードを維持しているものの、トランプ氏の結果は2016年の時と同じくアナリストらの予測を上回った。勝利には選挙人の投じる538票のうち270票が必要だが、現段階ではバイデン候補が264票、トランプ候補が214票となっている。
バイデン候補は今の段階では票数の上では50%を獲得し、トランプ氏より250万票多く、明らかにリードしている。
ところが2016年、ヒラリークリントン候補はトランプ氏よりもほぼ300万票上回る票数を獲得していながら、最終的には敗北を期した。
2000年の大統領選では、選挙結果は、その発表後も数時間の間は正式なものと認められず、1か月後の最高裁の判決を待って、ようやくジョージ・W・ブッシュ候補の勝利が確定している。