フォークランド紛争から40年 英国が地雷を完全に除去

英当局は、1982年にアルゼンチンとの間で起こったフォークランド紛争の折にフォークランド諸島に設置した地雷を完全に除去したと発表した。英タイムズ紙が10日、英外務省の声明を引用し報じている。
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声明によると、英政府はフォークランド諸島での地雷探知・除去活動を2009年に再開し、除去作業は予定より3年早く完了したという。英外務省は声明で、英国が地雷除去を伴う対人地雷禁止条約に批准している点を強調している。地雷完全除去に関する記念式典は11月14日にフォークランド諸島で行われる。

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その声明によると、英国はアンゴラ、アフガニスタン、ベトナム、ジンバブエ、イラク、イエメン、カンボジア、ラオス、レバノン、ミャンマー、南スーダン、スーダン、スリランカに設置された地雷除去活動に追加で3600万ポンド(約50億2000万円)を拠出する。

英国は2018年以降、この活動に1億2400万ポンド(約173億円)を費やしている。専門家らはこの間にサッカー場2万8000個分のエリアに埋められた地雷を除去してきた。


1982年、アルゼンチンと英国の間で短期間の武力紛争が勃発。アルゼンチン軍はフォークランド諸島の首都ポート・スタンリーを警備する英海兵隊の小規模な部隊を破り、同諸島を占領した。これを受け、英政府はマーガレット・サッチャー首相の決定により、南大西洋に大規模な海軍部隊を派遣した。

この紛争によるアルゼンチン軍の戦死者は649人、英軍は255人。

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