米連邦航空局(FAA)に助言をする立場の航空技術委員会(RTCA)によると、特定周波数における5G電波塔の動作は4.2-4.4GHzを使用するライナーのレーダー高度計に干渉する可能性があるという。
レーダー高度計は地上に対する航空機の高度や、山や建物などの潜在的リスクを測定する。RTCA報告書によると、これは米国だけでなく世界中の航空に影響を与え、多数の死者を伴う航空機墜落事故を引き起こす可能性があるという。
RTCAのテリー・マクヴェネス委員長は「5Gの航空安全性に対する干渉および影響リスクを徹底的に分析することは大きな意味をもつ。安全に極めて不可欠な航空システムが保護されるという保証が必要」と指摘する。
同委員長は、委員会の結論に耳を傾け、5Gが航空輸送に及ぼす影響についてさらに研究調査するよう呼びかけた。
5G技術をめぐっては常に様々な陰謀論が打ち立てられている。その1つに、5Gを経由したコロナウイルス感染説がある。これは欧州の5G電波塔が相次いで放火されるという事件に発展した。
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