カラバフ・シュシャ大聖堂の冒涜を非難=アルメニア教会

アルメニア使徒教会(AAC)は、ナゴルノ・カラバフでアゼルバイジャンが制圧したシュシャにある救世主大聖堂が冒涜されたことについて非難した。
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アルメニア使徒教会(AAC)のFacebookページ上で、このように述べられている。

「シュシャに侵入したアゼルバイジャン軍が、救世主大聖堂を冒涜したことはとても遺憾に思う。我々はこの出来事を、公然たる破壊行為や不寛容の表れと見なし、強く非難する。アゼルバイジャンとそれを擁護する集団虐殺を過去に犯したトルコが、アゼルバイジャンとナヒチェヴァン自治共和国で何十年にもわたってさまざまな形で行われてきた文化的虐殺の政策を続けることは許されない」

カラバフの停戦はロシアとトルコの協力による賜物=トルコ大統領
アルメニア教会は、国際社会、教会間の組織に対し、そのような行動を阻止するための措置を講じるよう求めた。

14日の晩、露政府報道機関は、ウラジーミル・プーチン露大統領がアゼルバイジャンのイルハム・アリエフ大統領と電話会談を行ったと発表した。その中で、プーチン大統領はアゼルバイジャン軍に返還されたシュシャにあるキリスト教の教会と修道院が正常な機能を確保し、維持することの重要性を強調した。

アリエフ大統領は、アゼルバイジャンが多国籍・多宗派国家であり、すべての人々に宗教の権利と自由が保証されていると指摘。三国間声明に従い、シュシャにあるキリスト教の教会は国によって適切に保護されるとアリエフ大統領の記者団が伝えた。

ナゴルノ・カラバフの都市シュシャにある救世主大聖堂は10月8日、アゼルバイジャン軍による2度の砲撃で建物の一部が破壊された。


カラバフをめぐるロシア・アルメニア・ アゼルバイジャン合意の内容

アゼルバイジャンのアリエフ大統領、アルメニアのパシニャン首相、ロシアのプーチン大統領は共同声明に署名。声明ではモスクワ時間2020年11月10日00時00分よりナゴルノ・カラバフ紛争地域における完全な停戦が宣言されている。

アゼルバイジャンとアルメニアは現在の位置に留まっており、ナゴルノカラバフの連絡線沿い、またナゴルノカラバフとアルメニアを結ぶ回廊沿いにはロシア平和 維持部隊が展開。国内の避難民・難民は国連難民高等弁務官の管理下に置かれたナゴルノカラバフ領および隣接地域に戻りつつある。捕虜やその他被拘束者、遺体の交換が行われている。同地域のすべての経済・輸送ラインは閉鎖されており、輸送管理にはロシア国境管理機関も一部協力している。

アルメニアのパシニャン首相は共同声明ついて、これは辛い決断だったが選択肢は他になかったと強調した。一方、アゼルバイジャンのアリエフ大統領は、合意文書の署名についてアルメニアの占領とコメントしている。

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