男性は腕や顔などに怪我を負ったが、命に別状はないという。
現場は住宅地を流れる川沿いの土手。警察官などが警戒にあたり、ドローンを用いた捜索活動も行われたが、男性を襲ったクマは見つかっていない。
石川県内では、クマに襲われて怪我をした人はこれで15人目。毎日新聞によると、同県では10月だけで191件のクマ目撃情報があり、10人が負傷している。
集団生物学に詳しい、ロシアのウラジーミル・ザハロフ生物学博士は人間の住む場所でクマの出没が増えているのは日本だけに限った現象ではなく、ロシア、米国などほかの国も同様であり、多くの点でコロナウイルスのパンデミックが引き金となっているとして、次のように語っている。
「人間の活動範囲は複雑な感染状況から目立って縮小しました。世界はあたかも『静まり返り』、野生動物にとっては脅かされる要素が減りました。ウイルスが人間を家の中に『追いやった』ため、動物はその分大胆になり、住み慣れた環境の外に頻繁に出るようになったのです。第2の原因は気候変動が徐々に進み、気温が上がっていることです。(中略)」
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