発表によると現時点で、1回目の接種後42日目(2回目の21日目に相当)にはボランティアにすでに安定した免疫反応ができており、ワクチンの有効性は95%を超えるという。
ロシアでは第3相試験に4万人の有志が参加している。試験は他にベラルーシ、ベネズエラ、アラブ首長国連邦などで行われている。
ロシア直接投資基金によると、治験中に予測外の有害な事例は発生しなかったという。ワクチン接種を受けた人には一部、注射部位の痛み、発熱や脱力感、疲労や頭痛などのインフルエンザに似た症状が短期的に見られたという。
コロナワクチン「スプートニクV」1回分は国際市場で10ドル未満、ロシア国民には無料で提供される。
ロシアの新型コロナワクチン
ロシアは2020年8月11日、 世界で初めて新型コロナウイルスのワクチンを承認した。 ワクチンは「スプートニクV」と名付けられた。
臨床試験はロシア保健省から許可を得たガマレヤ国立疫学・ 微生物学研究センターによって6月から7月に実施された。
「スプートニクV」は多数のワクチン生産で実証済みのプラッ トフォームを基盤につくられた。ロシア保健省は、これまでに実施された「スプートニクV」の接種により最大2年間の 長期的な免疫ができることが示されたとしている。
ロシア製ワクチン第2号となる国立ベクターセンター開発の「エピワクコロナ」は今月14日にロシア消費者権利・福祉監督庁に登録された。医薬品登録後調査にはロシア各地域の計4万人が参加する。これとは別に年齢60歳以上の有志150人を対象に試験を実施する。
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