長調か、はたまた短調か?
ツァレヴァ医師いわく、目覚ましは音選びが重要。正しくない選択では起き抜けの気分は台無しになるだけでは済まない。ストレスを呼ぶホルモンのコルチゾールが一気に分泌されて体調まで思わしくなくなってしまう。だから目覚ましの音は心地良いものを選ばないといけない。
目覚まし音の選曲も自分のコンディションに合わせる必要がある。鬱気味の人は明るく、エネルギッシュなメロディーを、不安がちの人はより落ち着いた音を選ぼう。
「朝っぱらから警戒モードが高くなれば、その日は緊張した一日になってしまいます。目覚まし音はあなたの睡眠と『溶け合う』ものではだめで、割合と大きく、はつらつとしていなければだめです。スイッチがONになるようなリズミカルで、楽観的な長調なものがよいです。ただし不安がちな方にはテンポが速すぎたり、アグレッシブなものはよくありません。」
ツァレヴァ医師は、鳥の鳴き声や滝の音など自然界のサウンドでは起こすことができないので目覚ましには適さないと語る。こういうサウンドはリラックスモードに切り替えさせることができるので、目覚めに移行する前の段階で流すとよい。
他に気を付けることは?
健康的な目覚めには1日のリズムを崩さないことも大事だ。目覚ましは毎朝同じ時間に鳴ること。
「日によって鳴る時間がまちまちだと、深い睡眠に入っている時に目覚ましが鳴って、その音が聞こえないということになりかねません。これは実証済です。第3ステージの眠りにいる人を起こすのは非常に困難です。睡眠は90-120分をひとつのサイクルに繰り返されますから、第3ステージの眠りは寝入ってから1時間くらいでやってきます。」
休日だからといって1日のサイクルを崩さず、平日と同じ時刻に起きること。そうすれば目覚まし時計は1つあればちゃんと起きられるとツァレヴァ医師は語っている。