その調査によると、突然変異種のほとんどは無害であることが明らかになった。この研究を主導した1人で、英ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの遺伝子学研究所のルーシー ・ ヴァン ・ ドープ教授は、「幸いなことに、これらの突然変異種のいずれもが、ウイルスのより迅速な感染拡大にはつながっていないことが分かりました」とロイターの取材で語っている。
しかしヴァン ・ ドープ氏は、特にワクチンが利用可能になれば、研究者らは新規の突然変異種を観察し続ける必要があると指摘している。
突然変異種はワクチンに影響するのか?
ロイターによると、新型コロナウイルスの突然変異種は、開発されたワクチンの効果を低下させることになるため危険な存在になりうるという。しかし、同研究グループのフランソワ・バロー氏は、現時点においては突然変異種はワクチンに対するリスクにはならないと指摘する。バロー氏は、「ウイルスはワクチンから身を守るために新たな突然変異を起こす可能性はあるが、我々はその変異種をすぐに発見することができるため、ワクチンの調整に間に合うと確信している」と述べている。
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