仏大統領が警官らによる黒人暴行事件を批判 人種差別の根絶訴える

フランスのエマニュエル・マクロン大統領は警官らによって黒人音楽プロデューサーのミシェル・ゼクレルさんが21日に暴行された際の防犯カメラ映像についてコメントを発表し、「恥ずべき行為」という言葉で警官らの行動を批判した。
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マクロン大統領はフェイスブックに投稿した中で、フランス警察による黒人音楽プロデューサーの暴行事件を厳しく批判した。

ミシェル・ゼクレルさんの暴行事件映像を我々はみな目にしたが、それは許されるべきものではない。あれは恥だ。フランスはそれがいかなるものであれ、暴力や残忍行為に訴えるべきではない。フランスは決して憎悪や人種差別の横行を認めない。

そのうえでマクロン大統領は国民の信頼回復に向けた措置を進めるよう、政府に要請した。

フランスメディアでは黒人の音楽プロデューサー、ゼクレルさんが警官に殴られる様子の映像が公開され、当局は暴行に関わった警官3人を職務停止処分にした。事件は21日にパリ中心部で発生した。公開された映像では、警官3人がゼクレルさんに対し蹴る殴るの暴行に及んだ様子が確認できる。

​フランスでは外出時にマスクの着用が義務付けられているが、ゼクレルさんはマスクを着用していないところを警官に呼び止められたものの、制止を振り切って自身のスタジオに隠れたという。ゼクレルさんの行動を不審に思った警察はスタジオに押しかけ、取り押さえようとした模様。ゼクレルさんは5分間にわたって暴行された際、人種差別的な言葉も受けたとしている。

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