マラドーナ氏の死因に関する調査が進む中、ルケ医師の過失があったかどうかが問われている。
警察はルケ医師の自宅と事務所を捜索し、「違法行為」にあたるものがないか、医療記録、パソコン、携帯電話や文書類を調べている。
一方で裁判所の情報によると、同医師に対する処分はまだ決定していないという。
また検察がマラドーナ氏の家族や娘から事情を聴き、同氏が死亡する前に起きた出来事などを確認。同氏は硬膜下血腫で11月頭に手術を受け、中旬に退院し自宅で24時間監視態勢の療養を続けていた。入院や治療の様子、また退院にいたった経緯などについて警察は調べを続けている。
マラドーナ氏は心不全のため60年の生涯を終えた。アルゼンチンのアルベルト・フェルナンデス大統領は3日間全国的に哀悼の意を捧げることを表明した。ディエゴ・マラドーナ氏とのお別れは大統領府で前日に行われた。
ディエゴ・マラドーナ
元アルゼンチン代表。1986年FIFAワールドカップ優勝の立役者。クラブ歴はボカ・ジュニアーズ(アルゼンチン)、FCバルセロナ(スペイン)、SSCナポリ(イタリア)。ナポリ時代にクラブ史上初となるセリエA優勝を飾り、コッパ・イタリアとの2冠を達成。またUEFAカップも制覇した。2019年9月に母国のヒムナシア・アラ・プラタの監督に就任したが11月に辞任した。