情報筋は「殺害に使用されたイスラエル製の武器は衛星によって制御されていた」とテレビ局に伝えた。
27日、核物理学者のモーセン・ファクリザデ氏がテヘラン近郊で襲撃され、重傷を負い、病院で亡くなった。ファクリザデ氏はイラン国防省のもとで研究・刷新機関の指導にあたっていた。イランの国会議長であるモハンマド・バガー・ガリバフ氏は、殺害されたファクリザデ氏は副国防相も務めていたと述べた。
イランのファーズ通信によると、ファクリザデ氏は日産車に設置された武器で遠隔操作により150メートルの距離から撃たれた。暗殺の現場には、ファクリザデ氏とボディーガード以外には誰もいなかった。
イラン政府は、犯行現場に加害者がいなかったという情報を視野に入れ、誰が暗殺の計画をしたかを明らかにすることができるとした。
今回の事件を受けて、イランのハサン・ロウハーニー大統領は報復を宣言。ジャヴァード・ザリフ外相はこの殺害について、イスラエル当局が関与したことを示す証拠があると指摘している。また、タフテ・ラバンチ国連大使は国連のアントニオ・グテーレス事務総長と安全保障理事会の議長に宛てた書簡の中で、米国とイスラエルの政府に過激な行為を控えるよう警告した。
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