米ワシントン・ポスト紙がトランプ氏の家族に近い情報筋を引用して報じたところによると、現職のトランプ大統領の娘で顧問を務めるイヴァンカ氏が、父親が現職を去った後に政治活動を始める可能性があるという。
ティモフェエフ氏は、「イヴァンカ氏の野望が何なのかまだはっきり分かっていない。大統領に立候補なのか、議会や上院での活動なのかということだ。しかし歴史的には、重要な政治ポストを務めた人物が米国の大統領に就任することが多い」と述べている。
ティモフェエフ氏は、過去の米大統領の政治キャリアを例に挙げている。トランプ氏はこの点では例外だったが、ホワイトハウスに来る前の(バラク・)オバマ氏は、上院議員だった。(ジョージ・)ブッシュ・ジュニアも政治経験があり、父の(ジョージ・)ブッシュ・シニアは元CIA長官、(ビル・)クリントン氏は元知事、(ジョー・)バイデン氏は上院議員と副大統領職を長い間務めていた。
同氏は、「そのため私は、米国人がこの伝統に戻ってきたのではないかと思っているし、政治面での経験がないと大きな野望を求めるのは簡単ではないだろう」と指摘している。
最後にティモフェエフ氏は、以下のようにまとめている。
「トランプ大統領の在任中、イヴァンカ氏は何か重要なことを示したことはなかった。社会に対して権威を持っていた(英国の)ダイアナ妃とは比べものにならない。ライサ・マクシモーヴナ・ゴルバチョワ(ソ連の指導者ゴルバチョフ氏の夫人)を思い出してみても、彼女は多くの人に愛されたわけではなかったが、著名な人物であり、権威を持っていたことは間違いない。今のところ、イヴァンカ氏が自分の存在を現した話題は見当たらない。」