バイデン氏は記者団に対して新たに誕生する政権について語った中で、「これは民族、肌の色、性別の点において最も多様な閣僚となる」と発言した。バイデン氏は地元デラウェア州で主要な閣僚を紹介したほか、国防長官、財務長官、ホワイトハウス報道官の任命についても発言してきたが、近く新たな人事を発表するという。
また、トランプ大統領の政策について言及した中では新型コロナウイルスのパンデミックによる損失の支援に向けた経済対策の遅れを批判した。会見の中でバイデン氏は、仮に議会とトランプ大統領が12月末までに行動しない場合、「1200万人の米国人が当てにしていた失業手当を失う」とし、クリスマスに向けて支援継続を保証する必要を訴えた。そして自身が政権についた際は、インフラとクリーンなエネルギーへの投資に加え、高い報酬が得られる雇用を数百万人分用意すると約束した。
トランプ氏は大統領選での敗北を認めていないが、現時点では民主党のジョー・バイデン氏が勝利したとされている。トランプ陣営の法律家は複数の州裁判所で選挙結果について異議を唱えているが、現在までにトランプ氏側の主張内容には確認がとれておらず、重大な選挙違反の証拠も見つかっていない。