バラゴフ監督の『ビーンポール』が2020年最高の映画トップ10にランクイン=米NYT紙

米ニューヨーク・タイムズの映画評論家、マノーラ・ダルギス氏が2020年最高の映画10作品を発表し、ロシアのカンテミール・バラゴフ監督が手掛けた映画『ビーンポール』がランクインした。
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ダルギス氏が発表したトップ10にはロシアから2作がランクインし、バラゴフ監督の『ビーンポール』が10位、もう1作はビクトル・コサコフスキー監督のドキュメンタリー映画で『グンダ』(米国とノルウェーの共同制作)、こちらは3位にランクインした。1位にはイタリアのピエトロ・マーセロ監督が手掛けた映画『マーティン・イーデン』(ジャック・ロンドン原作)が選ばれた。

『ビーンポール』はバラゴフ監督の2作目。映画は1945年のレニングラードを扱った。作品の主人公は前線から戻った女性たち。ナチス・ドイツによる包囲作戦で壊滅的被害を被った戦後のレニングラードで再び生きる希望を求める女性たちの姿が繊細に描かれている。

映画は第72回カンヌ国際映画祭で初公開され、最優秀監督賞と国際映画批評家連盟賞に輝いた。「実に個性あふれる映画言語、および戦後のトラウマを独特の視点から扱った」ことが受賞の理由として挙げられた。

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