韓国にある亜洲大学校のリー・ワンフィ教授はスプートニクからの取材に対し、「これはそれほど深刻な問題ではない」として次のように述べている。「韓国のキムチのほとんどは中国から輸入されています。しかも材料ではなく、製品に対する認証です。つまり、中国に対して怒りを感じる理由など何もないのです。中国はキムチを安く製造し、わたしたちはそれを消費しています。実際のところ、レストランなどで大量に出されるキムチがすべて中国製であることは誰もが知っていることです」。
一方で、韓国市民たちはインターネット上で、以下のような書き込みをしている。
「キムチは韓国、泡菜は四川、タクアンは日本の食べ物。すべて単純なことで、国際標準化機構はこれを考慮すべきだ!」
またガーディアン紙からのインタビューの中で、あるソウル市民は「ニュースを読んだが、中国はキムチの製造法を自分たちの発明だと言って、国際認証を受けている。馬鹿げている!」と述べている。
ユーザーのデレク・ウェスマンさん(@dwvcd)は、「ノー!アメリカ人がピザを自分のものにしたように、今度は中国人がキムチを自分のものにするっていうのか?!」と書いている。
リー教授は、かつて韓国は、日本との間でも同じようなことがあったが、その問題もすぐに忘れられたと指摘する。しかしなぜこのような出来事が韓国人をイライラさせるのだろうか?
リー教授は、「おそらく、中国や日本のあらゆる行動に神経質になっているのでしょうね。ある種のコンプレックスだと思います」と述べている。
このキムチをめぐる論争はすでにソーシャルネットワークの枠を超え、韓国農林水産省が介入するまでの状況となった。
農林水産省は公式声明を出して状況を説明。これでユーザーたちの怒りはおさまった。公式声明では、「中国に対して与えられた国際規格は、キムチとはなんの関係もない。これは四川料理の泡菜に対するものだ」と述べられている。