アンジェスは、「本試験は、500 症例の被験者への接種を行い、ワクチ ンの用法および用量における安全性と免疫原性の評価を目的として行う」と発表した。目標症例数は500 例で、接種間隔は2種(2 週間間隔で2 回接種を250例、4 週間間隔 で 2 回接種を250例)で、それぞれプラセボを 50 例含む。実施施設数は関西および関東エリアの 8 施設、接種期間は接種開始から2021 年 3 月頃。
アンジェスは今年6月、30人からなる2つのグループを対象に開発中の新型コロナウイルスDNAワクチンの臨床試験(治験)を開始した。
先に、アンジェス創業者でメディアカルアドバイザー、大阪大学寄付講座教授の森下竜一氏は、リア・ノーヴォスチ通信のインタビューで、2021年の春から夏までにアンジェスはワクチンの大量生産段階に入るとの見通しを示していた。森下氏は、DNAワクチンの主なメリットはその安全性だと考えている。DNAワクチンは病原体を使用しておらず、体は病原体ではなくそれに関するDNA情報に反応することによって抗体を作るという。また森下氏は、ワクチンを迅速かつ事実上無限に生産する可能性を指摘した。同氏はまた、ウイルスの新たな変異が起こった場合、それに合わせて柔軟に調整できることもDNAワクチンのメリットだと考えている。
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