批判を受けるロシア製ワクチン 「スプートニクV」に関する7つの事実

ロシアで新型コロナウイルス用ワクチンの集団接種が開始されて以来、メディアでは正確性に欠ける記事が多く投稿されている。この状況を受け、世界で初めて登録されたワクチン「スプートニクV」の公式アカウントが、同ワクチンに関する7つの事実を明らかにしている。
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  • まず1つ目の事実は、世界には現在、(ロシア開発の)スプートニクVに加え、米ファイザー、米モデルナ、英アストラゼネカが開発した4つの新型コロナウイルスのワクチンが存在し、臨床試験の第3相の結果が公表されている。スプートニクVは、安全性、有効性、価格、配送面で大きなメリットがある。
  • 現在のところ、臨床試験以外で人に新型コロナウイルスのワクチンを接種しているのは、ロシア、中国、アラブ首長国連邦の3カ国のみ。
  • 3つ目の事実は、ワクチンの有効性について。スプートニクVの場合、ボランティアが1回目の投与による免疫獲得後の28日目において、2回目の中間分析によりその有効性が91.4%であることが分かった。この数字は、接種を受けたボランティア1万8794人のデータを元にしている。ロシアではすでに10万人以上が臨床試験以外で同ワクチンを接種し、12月には200万人以上が接種を受ける予定。
  • 他国は、当初批判されたロシアのアプローチを採用することになった。英国は、ファイザーのワクチンを臨床試験第3相の結果発表前に登録した。米国も英国と同様の方法をとる可能性が高い。つまり、第3相の結果がでるまでワクチンの緊急使用を承認する可能性がある。
  • 5つ目の事実は、ベクター(運搬役)について。スプートニクVに使用されているヒトアデノウイルスベクターは、何十年もわたって行われてきた250件にのぼる臨床試験によって、長期間における安全性が実証されている。
  • スプートニクVの主なメリットは、2回接種で2種類のアデノウイルスをベクターとして使用する点。同じ運搬機構を2回使用するワクチンの場合、1回目の接種で免疫ができていることから、2回目の接種の際にはその効果が低下してしまう。
  • 最後の7つ目の事実は、競争や地政学的な理由でロシアのワクチンの権威を損なう試みがあるにも関わらず、スプートニクVは南米、中東、アジア、アフリカなどで着実に推進されている。

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