史上初の音速越えテストパイロットが逝去

史上初めて音速越えを達成したテストパイロットのチャック・イェーガー氏が12月7日に亡くなった。97歳だった。同氏の妻のビクトリア・イェーガー氏がツイッターで明らかにした。家族の友人であるジョン・ニコレッティ氏がニューヨーク・タイムス紙にこの情報を確認した。
この記事をSputnikで読む

チャック・イェーガー氏は第2次世界大戦時のエースパイロット。同氏は13機の敵航空機を撃墜し、その中には1日に5機を打ち落とすという記録も含まれる。同氏は150回以上出撃し、飛行時間は1万時間を超える。

イェーガー氏の名が広まったのは1947年の10月14日。この時、彼はテスト用機ベル-X1で史上初となる音速越えに成功した。この成功は、1903年のライト兄弟による飛行および1927年のチャールズ・リンドバーグ氏による初の大西洋単独無着陸飛行に匹敵する航空史上もっとも重要な瞬間の1つといえる。

チャック・イェーガー氏は、1979年に作家のトーマス・ウルフ氏が著書『ザ・ライト・スタッフ』を発表したことで米国内で有名になった。1983年には同氏の役をサム・シェパード氏が演じた同名映画が公開されている。

コメント