ロシアテレビ局RT 開局15周年を祝う

ロシアテレビ局RTは2005年12月10日、モスクワのスタジオから初放送を行った。RTは放送開始から15年がたち、現在では6カ国語でテレビとインターネットで放送を行っており、世界で最も人気のある国際ニュースチャンネルの1つとなっている。
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RTは、国際エミー賞の審査員から評価を受けている。この賞の審査にはエミール・クストリッツァ監督、ロジャー・ウォーターズ氏やオリバー・ストーン監督など現代の優れた人物が務めている。

RT編集長のマルガリータ・シモニャン氏は開局15周年について、「我々は15歳。世界の情報機関はリラックスして過ごしてください。誕生日(RTの開局記念日)にはどこにも干渉しないことを約束します」と述べている。

15周年を迎えた今日、RTは冷戦下の米国における民間防衛訓練を模した動画『緑の脅威』を公開している。

その動画は、RTが発する活発な波動から身を守る方法を皮肉たっぷりに伝えている。

また記念日の前夜、RTは「ディープフェイク」技術を用いて世界の指導者たちがいかに同局に夢中になっているのかを描いた動画も公開している。

国際企業イプソスの調査によると、世界47カ国で毎週10万人がRTを視聴している。RTは、英BBC、米CNN、カタールに拠点を置くアルジャジーラ、ユーロニュース、米FOX ニュースを抑えて、世界で初めて公式ユーチューブチャンネルの再生回数が100億回を突破したテレビ局。

RTは、 15年間における放送で世界の大統領や政府高官へのインタビュー を何百回も収録してきた。ロシア、スロベニア、シリア、 ボリビア、ベネズエラ、アルゼンチン、 エクアドルなどの首脳がRTのインタビューに応じている。 RTは、伝説的な米ブロードキャスターのラリー・キング氏、 ピューリッツァ賞を受賞したクリス・ヘッジズ氏、ラファエル・ コレア前大統領、英スコットランドのアレックス・ サモンド前首相の独占番組を放送している。

RTは、 最も権威あるテレビ業界のエミー賞の最終選考に9回残っている。 同局は、モンテカルロ・テレビ祭の「 ベスト24時間ニュース部門」で金賞を受賞。 他にもメディアやテレビの分野で数百もの賞を獲得している。

伝説的な米ブロードキャスターのラリー・キング氏は、「 RTは世界中で視聴されているので、 我々はお互いに歩み寄ることができる」と述べている。

セルビアのエミール・クストリッツァ監督は、「ロシアのRTは、 一方的な情報を伝えるBBCやCNNとは異なり、 テレビのあるべき姿を示す最良の例だ」と評している。

ピンク・フロイドの元メンバー、ロジャー・ウォーターズ氏は、「 世界中には信じられないほど偏ったテレビ局がある。 RTで多くのニュースを得られるのはうれしい」と述べている。

米国のオリバー・ストーン監督は、「 私はロシアのRTでしかニュースを見ない。 純粋なプロパガンダである北米メディアよりもRTを信用している 」と語っている。

英スコットランドの作家、アーヴィン・ウェルシュ氏は、「 RTは、BBCが偏っていると(公正に)指摘している。 私たちの『公共テレビ』汚職にまみれているのは明らかで、 それゆえに偏ったものになっている」と指摘している。

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