バイデン氏が新政権の発足に向けて用意した候補者リストにはニューヨーク州のクオモ知事に加え、ダグ・ジョーンズ上院議員(アラバマ州)、コロンビア特別区連邦控訴裁判所のメリック・ガーランド判事、サリー・イエイツ元司法長官代行の名前が挙がっているという。クオモ知事が司法長官にノミネートされる場合、民主党、および共和党のライバルと厳しい争いになる見通し。
仮にバイデン氏がクオモ知事を任命した場合、ホワイトハウスでの職務は2度目となる。1990年代後半、クオモ知事はビル・クリントン大統領時代に住宅都市開発長官を務めた経験がある。その後、クオモ知事はニューヨーク州検事総長を経てニューヨーク州知事となった。
先にニューヨーク・タイムズ紙はウィリアム・バー司法長官がドナルド・トランプ現米大統領の任期満了を待たずに辞任を検討していると報じていた。報道によると、バー司法長官は年内にも辞任を表明する可能性があるという。辞任を検討した理由について、トランプ大統領が選挙での敗北を認めないことや、司法省による調査の結果、バイデン氏の勝利を覆すような大規模な不正はなかったとバー司法長官が述べたことが今回の判断に影響を与えた可能性が指摘されている。