新型コロナウイルス

WHOの専門家チーム 2021年1月に新型コロナウイルスの発生源の調査で中国へ

世界保健機関(WHO)の専門家チームは、新型コロナウイルスの起源を調査するため2021年1月に中国に向かう計画を立てている。同チームの1人であるファビアン・レンデルツ氏がAP通信で語っている。
この記事をSputnikで読む

レンデルツ氏によると、WHOの専門家チームはすでに中国の研究者との話し合いを開始しているという。専門家らは、新型コロナウイルスの感染が初めて報告された武漢におそらく最初に向かうことになる。

レンデルツ氏は、「犯人の国を見つけることが目的ではない。何が起きたのかを理解し、その情報を元に将来のリスクを減らすことができるかどうかを見極めるためなのだ」と説明している。

専門家チームは、新型コロナウイルスの存在が知られるようになる前から感染が広まっていたのかを調査する予定。そのため、パンデミック前に採取された医療サンプルの分析を行うという。

世界の新規感染者が記録的数値に=WHO
もう一つの調査計画は、動物からヒトへウイルスが伝播した可能性がある武漢の市場を調べること。専門家チームは、ウイルスを運んだと思われるコウモリや他の動物のサンプルを採取する予定だという。

レンデルツ氏によると、入国後の2週間の隔離措置を除けば、中国での活動について何か制限があるとの情報は受けていないという。WHOの専門家チームの中国への派遣は4〜5週間を予定。

同氏は、「チームからの報告は行われるが、完全な答えは得られないだろう」と指摘している。


新型コロナウイルスによる初めての感染例が見つかったとされているのは、2019年11月17日の中国の武漢市。多くの研究者は、新型コロナウイルスが、人獣共通感染症(動物からヒトへ、人から動物へ伝播可能な感染症)のウイルスであるとみている。コウモリからヒトに伝播したのではないかと推測されているが、どの動物がコウモリとヒトとの間で媒介したのかはまだ明らかになっていない。


スプートニクは新型コロナウイルスに関する信憑性の高い最新情報をお届けしています。特設ページをご覧ください。

コメント