英国政府は使い捨てマスクを再利用の利く、洗って使うタイプのマスクに切り替えるよう国民に要請した。英国では毎週1億個を超える使い捨てマスクがゴミ箱に捨てられている。
使い捨てマスクを使用している市民の70%近くがマスクがプラスチックから作られていることを知らない。5人に1人は再利用が出来ると思い込んでいる。このためゴミ収集に従事しているノースロンドン政府は複数の使用に耐えるマスクへの切り替えキャンペーンに乗り出した。
ノースロンドン政府は、コロナウイルスのパンデミックが始まってこのかた、使い捨てプラスチックの使用削減に向けたあらゆる努力はゼロに帰しており、中でもマスクの演じるマイナスの役割が大きいと指摘している。
これに加えて、市民の多くが使い捨てマスクを単に地面に投げ捨てている。スカイニュースが掲載した世論調査では、市民らは他人の放置したゴミを拾ってゴミ箱に捨てる意識は持っているものの、マスクだけは感染を恐れて拾い上げようとは思わないと考えていることが明らかになった。
調査では回答者の16%が、コロナのパンデミックが始まってから使い捨てのプラスチック用品を今までより多く使うようになったと答えていた。プラスチックの使用が増えたのは食べ物などのデリバリーやスーパーからの配達物のパッキングとなっている。
回答者の5分の1以上が、環境汚染は気になるものの、自身の健康の方が重要度が高いため、使い捨てマスクの使用は今後も続けると答えている。
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