ウォールストリートジャーナルは、イランはここ数か月、米国の制裁をうまく回避し、中国その他諸国向けの石油輸出の拡大に成功し、これによって自国経済の「救難浮き輪」を得て、トランプ政権の「最大限の圧力」をかける政策を打ち破ったと報じた。
ウォールストリートジャーナルは、イランの石油販売量は資料が公開されないために評価が難しいと指摘している。世界の石油取引量を追跡している数社は、イランからの供給量は以前の観測レベルのほぼ2倍に増えたと報告している。
イランの石油輸出量については評価が分かれる。中でも最も多い数値を出しているのがTankerTrackers.comで、人工衛星を使って追跡を行っており、今年2月は日量48万1000バレルだった供給量が、今秋からは日量120万バレルに達したとみている。
7月、イランの産油制限量は最低レベルまで達していた。
世界の原油備蓄量3分の1が米国の制裁対象となっている。
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