米国 ノードストリーム2への制裁 完全な停止まで止めない

クリストファー・ロビンソン米国務長官副補佐官、欧州ユーラシア担当は、米国はノードストリーム2を停止させるまで、これへの制裁を引き続き行うことを明らかにした。
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「これらの制裁は効力を発揮していると思う。よって我々はこのパイプラインを停止させる。(中略)我々としては制裁は発動したくないが、プロジェクトを完全に停止させるためにこの全権とツールを使っていく。」ロビンソン副補佐官はシンクタンクの大西洋評議会のテレビ会議上でこう発言した。

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ロビンソン副補佐官はこの他にも露米関係の改善は可能であるものの、ノードストリーム2の敷設は阻止しなければならないと主張した。

「ロシアとのより安定した関係ないしは関係改善を望むのであれば、こうした将来の米露関係へのロシアからの極めて有害な影響はなんとしても阻止、抑止せねばならない。だから我々はパイプライン『ノードストリーム2』を止めねばならないのだ。」


「ノードストリーム2」

ノードストリーム2」プロジェクトはバルト海底を経由してロシア沿岸部とドイツを結ぶガスパイプライン。プロジェクト参加者は主に欧州企業。計画では2019年内に建設完了予定だった。

本プロジェクト実施に反対しているのは一連の欧州諸国と、自国天然ガスを欧州に推し進めたい米国。

ロシア側はこれまで何度も「ノードストリーム2」はあくまでも商業的および競争に基づいたプロジェクトであり、ウクライナ経由の欧州へのロシア製ガス輸送の停止を意味するものではないと説明を繰り返してきた。

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